第2回:書体の選択

【文字の建築学 #02】

初心者が「ファウンデーショナル体」一択である論理的理由

動画説明

今回の作例


【使用筆記具】

・パラレルペン 3.0ミリ


・普通の正方形のメモ帳の用紙

イタリック体の傾斜に潜むハードル

流麗で人気のあるイタリック体ですが、実は約5度の傾斜をつけて書く必要があります。


ペン先の角度を一定に保ちながら、同時に文字全体を斜めに美しく傾ける操作は、手元のコントロールが定まっていない初心者にとって大きな負担となり、

挫折の原因になりがちです。





垂直ストロークがもたらす安定感


これに対し、ファウンデイション体は縦のストロークが

「垂直」で構成されています。


文字を傾ける余計な神経を使わずに済むため、初心者が最も注力すべき「ペン角度30度の保持」と

「真っ直ぐな運筆」だけに集中でき、

ブレのない均一な線を短期間で引けるようになります。





初心者が最も挫折しにくいコンパクトなプロポーション



文字の胴体高(Xハイト)は使用するペン幅で決まりますが、ファウンデーショナル体は「ペン幅4つ分」

と非常にコンパクトに設計されています。


イタリック体(Xハイト5つ分、伸びる文字では10〜15個分)に比べてペンの可動域が狭いため手元が安定し、

初心者でも線をコントロールしやすいのが

大きな特徴です。



すべてのカリグラフィーの普遍的な「土台」

「Foundation(基礎・土台)」という言葉の通り、近代カリグラフィーの父エドワード・ジョンストンが初心者のために伝統的な歴史的書体の骨格を整理し、

論理的にリデザインしたエントリー書体です。


ファウンデーショナル体で「文字の構造(スケルトン)」を身体に染み込ませておくことで、

将来的にイタリック体やゴシック体など

他の書体へ進む際もスムーズに上達できます。



画像ギャラリー 

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今回は【2回目】の内容です

前後も見てみる?

第1回:手紙の価値
第2回:書体の選択
第3回:歴史と設計図
第4回:道具の最適解
第5回:運筆の絶対法則
第6回:マスター・スケルトン
第7回:グループ練習法
第8回:余白の空間設計
第9回:封筒への着地
第10回:自分の価値を上げる秘密
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